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百人一首の魅力に迫る、『眠れないほどおもしろい百人一首』

百人一首といえば、有名な小倉百人一首を思い浮かべると思います。

 

これは、平安時代から鎌倉時代にかけて活躍した藤原定家が、義父の頼みで優れた和歌を100首選んだものです。

 

藤原定家が自分の好みで選ぶことができたため、彼の好みをふんだんに反映した作品となっています。

 

今回は、その百人一首の100首全ての和歌を学べる本を紹介します。

 

それは、『眠れないほどおもしろい百人一首』という本です。

 

作者は予備校講師の板野博之さんです。

 

1.構成

 

百人一首の和歌を一つ一つ、三ページほどを使って解説していくという感じです。

 

ただ、読みやすいように工夫が為されています。

 

それは、百人一首の選者である藤原定家が説明をするという構成になっていることです。

 

つまり、「ボク(定家)がこの和歌を選んだ理由は〜」のような、語り口調なのです。

 

これはなかなか斬新ですよね。

 

また、単純に順番に解説していくのではなく、「意外な背景あり!知れば知るほど面白い歌」など、章ごとにテーマがあり和歌の順番がそれに沿って再構成されているのも良いですね。

 

2.和歌の背景を理解する

 

和歌が読まれた背景には、その当時の時代背景を理解しておく必要があります。

 

また、当時ならではの風習も理解しておく必要があります。

 

これが分からないと和歌の面白みが半減しますし、これが分かれば何倍も和歌を楽しむことができ、一つの和歌で何度も美味しいという状態になれます。

 

この本を読めば、なんと100首分それを楽しめます。

 

しかも、題材か百人一首という、何百年と色褪せずに現代にまで残っている優れた和歌ばかりですので、これは期待が高まります。

 

3.あの歴史上の人物の和歌も!?

 

百人一首を作者に注目して見てみると、天智天皇持統天皇紫式部清少納言菅原道真紀貫之在原業平後鳥羽上皇など、歴史の授業で習う有名人がたくさん登場します。

 

我々は、彼らの歴史上の立ち位置を既に知っているだけに、どのような和歌を詠んだのかに注目してみるのも面白いですね。

 

一例を挙げるなら、後鳥羽上皇は1221年に鎌倉幕府を倒すために承久の乱を起こした人物ですが、そんな後鳥羽上皇は「人もおし 人もうらめし あぢきなく 世を思ふ故に もの思ふ身は」という和歌を詠んでいます。

 

この和歌は、承久の乱の9年前に詠まれたものです。

 

既に鎌倉幕府ができている頃なので、もしかしたら自分が反乱を起こそうかどうか迷っている時にこの和歌を詠んだのかもしれません。

 

そういう、視点で和歌を眺めてみると楽しいですよ。

 

4.古文の勉強に

 

私は古文の受験勉強をしている時に、和歌の解釈が苦手でした。

 

学校でも、和歌の解釈のみの練習なんてやりませんので、独学で勉強する際に百人一首は格好の材料となります。

 

しかも、予備校講師の解説付きなので、確かな知識が得られますよ。

 

古文を得意科目にしたい人にもオススメですね。